年
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年次
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製品発売状況
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メーカーの動き
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業界の動き
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1926
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大正
15
昭和
1
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・中村三興堂「ヒメ椿クリーム」「ヒメ椿香油」発売
・安藤井筒堂 「オリヂナル白粉」発売
・平尾賛平商店「レート五色白粉」発売
・井上太兵衛商店「おしどり香水」発売
・伊東胡蝶園「新御園白粉」発売
・三香堂「美容原液オパール」発売
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・三香堂(オパール化粧品本舗)創業
・中村三興堂(ヒメ椿本舗)創業
・池田一蔵 (マリオ化粧品本舗)創業
・神崎義臣(現在の日本コルマーの前身)創業
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・香料関税改正請願書を衆議院、貴族院に提出
・「カテイフード」商標問題でクラブが勝訴
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1927
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2
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・久保政吉商店「ウテナ液」発売
・平尾賛平商店「赤函レート固煉白粉」発売
・中山太陽堂「クラブオードコロン」「カテイフード」発売
・金鶴香水「丹頂香油」「丹頂ポマード」「金鶴香水」発売
・伊勢半 「キスミーアイシャドー」発売
・中村信陽堂 「オペラ水白粉」「粉白粉」「固練白粉」発売
・横山油店「都すみれポマード」発売
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・資生堂の機関紙「チェインストアー」創刊
・資生堂、大阪朝日堂資生堂部を九州合併
・金鶴香水(現在のマンダムの前身)大崎組の事業を継いで創業
・久保政吉商店 (現在のウテナの前身)創業
・大島椿製油所創業
・ポーラ化成工業(現在のポーラ化成工業、ポーラ化粧品本舗の前身)創業
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・中山太陽堂の「太陽堂月報」創刊
・中山太陽堂に「カテイフード」登録許可審決が下りる
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1928
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3
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・伊東胡蝶園「新御園白粉」発売
・中山太陽堂「カテイフード」「クラブ美身(クリーム白粉)」「クラブルブラン香水」「クラブキャラ香水」発売
・平尾賛平商店「レート五十番ポマード」「レート香料」発売
・中村信陽堂「オペラ蜂蜜化粧水」発売
・高砂香料「バニリン・へリオトロピン」発売
・久保政吉商店 「ウテナ粉白粉」「水白粉」発売
・丸善「アテナブリアンチン」発売
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・木村昭美堂(レスピー本舗)創業 |
・レート、クラブの「カテイフード」登録無効審判を請求 |
1929
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4
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・金鶴香水 「金鶴ラブリー香水」「金鶴ピアレス香水」発売
・久保政吉商店「ウテナクリーム」(雪・月・花印の3種)発売
・丁字木屋「丁字香黒椿香油」発売
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・若葉ポマード本舗(現在のシボレーの前身)創業
・わかもと(現在のわかもと製薬の前身)創業
・ウエスト創業
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・マネキンクラブ結成、化粧品販売にも利用
・不況が深刻化して化粧品の廉売(安売り)が盛んに
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1930
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5
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・大東化学工業所「テルミーレモトーン」「セルフトーン」「乳液」発売
・中山太陽堂「クラブコールドクリーム」「ヴァニシング式クラブ淡白クリーム」発売
・井田京栄堂「メヌマバニシング」発売
・中村信陽社「オペラアイシャドー」「コスメチック」発売
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・資生堂が資生堂石鹸を吸収合併
・第一美化学(フッカー化粧品本舗)創業
・大東化学工業所(テルミー化粧品本舗)創業
・日本色材工業研究所創業
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・ポーラが名古屋で化粧品の訪問販売開始
・レート「カテイフード」問題で抗告審判請求
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1931
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6
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・資生堂「銀座化粧品」(クリーム、粉白粉、固煉白粉、ポマードなど)発売
・大東化学工業所「テルミー粉白粉」発売
・中山太陽堂「クラブ植物性ポマード」発売
・井田京栄堂「メヌマクリーム」(改装)「白美液」発売
・丸見屋「サーワ化粧品」「チタニウム白粉」発売
・ポーラ化成工業「バニシングクリーム」発売
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・金鳥化粧品本舗の営業権、田中善に
・中山太陽堂「クラブフード」登録
・ポーラ化成工業、セールスによる計り売り開始
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・チタニウム使用の白粉製造盛んに
・高級化粧品に課税問題起こる
・白粉、頬紅、眉墨などの色数増加
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1932
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7
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・資生堂「クレモリン」(無油性薬用クリーム)「ドルックス化粧品」「資生堂クリーム白粉」(スピード化粧料)発売
・中山太陽堂「クラブ美身液」発売
・加美乃素本舗「加美乃素」発売
・桃谷順天館「明色クリンシン」「固練白粉」「粉白粉」発売
・ナルビー化粧品 「ナルビークレンジング」 (国内初のクレンジング) 「バニシング」「コールド」「粉白粉」「水白粉」「衿白粉」「紙白粉」「艶出香油」「水ブリランチン」「チック」
「練紅」「眉墨」「美爪料」「口紅」「頬紅」発売
・伊勢半「キスミー口紅」発売
・山岸商店「千代田ポマード」発売
・桃谷順天館「美顔ユーマー」発売
・丸見屋「サーワ固煉白粉」「打粉」発売
・天野源七商店「ヘチマチューブ入りクリーム」発売
・丸善「ベーラムチック」発売
・井田京栄堂「メヌマポマード」発売
・丁字木屋「丁字香たんぽぽ香油」発売
・金鶴香水「丹頂ほほ紅」「口紅」発売
・モンココ本舗「洗粉」発売
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・会陽化学研究所(現在のナリス化粧品の前身)創業
・モンココ本舗創業
・ジョイン化工(現在のジョインの前身)創業
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・改正売薬部外品取締規則で化粧品と医薬品が分けられる
・化粧品取締規則が公布され化粧品は許可制となる
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1933
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8
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・伊東胡蝶園「御園つぼみ白粉」発売
・金鶴香水「丹頂チック」「金鶴セブンフラワー」発売
・岡本信太郎商店「ポンジーチック」「粉白粉」「香水」「コロイドレモン」発売
・井筒屋商店「イヅツチック」発売
・ホルモン「カガシミルクローション」「粉白粉」「7色白粉」発売
・パパヤ化粧料本舗「アモンパパヤバニシング」発売
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・パパヤ化粧料本舗創業
・アマツ青松堂創業
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・警視庁が化粧品、薬品の誇大広告取締りを実施
・名古屋化粧品統制連盟会創立
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1934
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9
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・資生堂 「ホルモンクリーム」 (女性ホルモン含有)発売
・中山太陽堂「クラブ淡紅口紅クリーム」発売
・金鶴香水「丹頂クリーム」「メヂカポマード」発売
・丸善「丸善香水エロイカ」「ソワレ」「ポロネーズ」発売
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・杉山商店(ルリガン本舗)創業
・シャベ香粧品創業
・レオン化粧品本舗創業
・青木栄堂(栄すみれ本舗)創業
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・含鉛白粉製造猶予期間満了販売猶予は1年延長
・国産パーマネント機械(第1号機)発売される
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1935
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10
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・中山太陽堂「総合ホルモン含有クラブ乳液新ビン」「クラブ洗粉美匠缶入」「薬用クラブ美身クリーム」(ホルモンクリーム)発売
・伊東胡蝶園「パピリオ白粉」発売
・岡本信太郎商店「ポンジーバニシング」「コールド」「ヘアーローション」「セットローション」「固形白粉」「水白粉」「コンパクト」発売
・モンココ本舗「モンココバニシング」「コールド」発売
・金鶴香水「丹頂ヘアーローション」「植物性ポマード」発売
・ホルモン「カガシ液体コールド」発売
・丁字木屋「丁字香ポマード」発売
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・シャンソン化粧品本舗創業
・ピカソ美化学研究所創業
・コンビ創業
・ベルマン産業創業
・石橋商店(現在のミロットの前身)創業
・山発貿易、山発商店から独立して貿易部門と染毛料るり羽製造専業に
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・「カテイフード」問題で大審院は特許局差し戻し。その後クラブ、レート問題は円満解決
・含鉛白粉販売停止
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1936
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11
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・太陽堂薬品(中山太陽堂の薬品製造子会社)「総合ホルモン含有の各種化粧品」発売
・金鶴香水 「丹頂ブリランチン(丹頂の香り)」発売
・桃谷順天館「明色アストリンゼン」発売
・ピカソ美化学研究所「ピカソ洗顔クリーム」「ホワイトバニシング」「ウィチヘーゼル」「ポアトリン」「果汁の精」発売
・伊東胡蝶園「パピリオ口紅」発売
・岡本信太郎商店「ポンジー紙白粉」発売
・ナルビー化粧品「ナルビーブロー」発売
・井筒屋商店「イヅツ養毛トニック」発売
・会陽化学研究所「ナリス」発売
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・丸見屋、サーワ化粧品の営業権取得
・鐘淵紡績、カネボウ化粧品製造開始
・満州化粧品卸組合結成
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・化粧品税を見送る代わりに売上税
・化粧品が商工省の重要工産品に指定
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1937
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12
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・資生堂 「濃化粧用やよい白粉」発売
・中山太陽堂「クラブビホポマード」(ビタミンAD総合ホルモン配合)発売
・桃谷順天館「明色アストリンゼン」発売
・ピカソ美化学研究所「粉白粉」
発売
・丸善「モルサップ」発売
・鈴木三晃堂「イソラ美容液」発売
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・資生堂「花椿」スタート
・鐘淵紡績、化粧品事業開始
・東京化粧品統制品連盟部結成
・日本化学工業会設立
・鈴木三晃堂(イソラ化粧品本舗)創業
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・輸出を除き化粧品に非鉄金属類の使用禁止
・化粧品、歯磨も暴利取締令の適用受ける
・臨時輸出入品等許可規制で化粧品、香料の輸入禁止
・化粧品に錫製チューブ使用禁止
・「パーマネントはやめましょう」が標語に
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1938
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13
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・高橋東洋堂「アイデアルスキンコロン」発売
・中山太陽堂「ホドコロン」発売
・平尾賛平商店「レートコールド」発売
・中村信陽堂「オペラ繰出し式口紅」開発
・ピカソ美化学研究所「ピカソ水白粉」発売
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・太陽製薬(中山太陽堂の薬品会社)創業
・湯瀬化学工業(現在のユゼの前身)創業
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・支那事変特別税法臨時租税措置法で化粧品に10%の課税(物品税)4月実施
・化粧品取締法改正、届出制に
・化粧品の景品特売が規制を受ける
・物品税賦課で化粧品の価格改正(値上げ)へ
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1939
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14
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・資生堂「資生堂クリーム」発売
・高橋東洋堂「アイデアル濃白粉」発売
・中山太陽堂「クラブマルベリーヘアトニック」「エノサンメグミ液」発売
・ホルモン 「カガシツートン口紅」発売
・寿科学「ジュジュクリーム」発売
・湯瀬化学工業「洗粉」発売
・鐘淵紡績「カネボウ化粧品」(14品目)発売
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・鐘淵紡績、鐘紡化粧品研究所設立 |
・物品税の品目拡大、税率も15%に
・ホルモン配合についての特許問題で資生堂と中山太陽堂が和解
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1940
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15
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・資生堂「ゾートス化粧品」(ブルーバード)発売
・高橋東洋堂「アイデアル洗粉」発売
・パパヤ化粧料本舗「パパヤ化粧水」発売
・長瀬商会「花王クリーム」「理研化粧品」発売
・モンココ本舗「モンココ洗顔クリーム」発売
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・大阪化粧品工業会解散
・資生堂「花椿」用紙節約のため休刊
・日本ジョイン商会(現在のジョインの前身)創業
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・化粧品の協定価格認可
・物品税20%に
・8月に化粧品に第1次公定価格 (バニシング95銭、口紅65銭、ポマード99銭)
・化粧品取締規則、届出制廃止。化粧品営業取締規則告示。広告規制加わる
・一部製造中止、容器の改変、代替品の発売相次ぐ
・東京頭髪油製造業協会設立
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1941
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16
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・エンゼル商会「ヂェルミー洗顔クリーム」「バニシングクリーム」発売
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・資生堂薬粧販売設立
・野々川商店(現在のダリヤの前身)創業
・エンゼル商会(後の横山化学工業所)創業
・プリンス化粧品本舗創業
・寿化学工業(現在のジュジュ化粧品の前身)創業
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・薬粧広告取締要項公布
・日本化粧品工業組合連合会設立
・全国小間物化粧品小売商業組合連盟設立。・化粧品に割当制
・物品税50%大幅引き上げ
・製造一時中止品急増
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1942
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17
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― |
・三幸(みゆき)商店(現在のピアスの前身)創業 |
・ステアリンの配給不能に
・化粧品、小間物のアルミニウム使用禁止
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1943
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18
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・三幸商店「ピアス」発売
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・みゆき商店、ピアス化粧品販売会社三幸商事設立
・資生堂美容部閉鎖
・ポーラ化粧品本舗がポーラ化成工業に社名変更
・御木本製薬創業
・小村屋商事(現在のソーマの前身)創業
・志ら毛染君が代、君が代山吉商店に改称
・明化美研 (ミドー化粧品 本舗、現在の明化産業の前身)創業
・木村昭美堂、企業整備令で廃業
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・化粧品の物品税80%に
・薬事法公布
・全小売連発足
・化粧品の生産はバニシングクリーム、乳液、粉白粉などわずか
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1944
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19
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― |
・資生堂、特別政府指令で香水、ローション、クリームなど受注 |
・日本化粧品工業統制組合設立
・化粧品の物品税120%に
・東京小間物化粧品卸商同業組合解散、その後設立された財団法人粧業奉公会(後の日本粧業会)が財産継承
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1945
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20
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・美寿多洋行「ミスターポマード」「香油」発売
・ケンシ精香「ケンシ若肌クリーム」発売
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・宮化学香粧 (ミヤ化粧品本舗)創業
・栄光堂本舗創業
・美星堂(明城ポマード本舗)創業
・美寿多洋行創業
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・薬事法で従来売薬部外品であった歯磨、石鹸等も化粧品に
・化粧品会社の多くの工場が空襲で焼失。間もなく創業再開へ
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