年
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年次
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製品の発売状況
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メーカーの動き
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業界の動き
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1921
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大正
10
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・資生堂「資生堂石鹸」発売 |
・ミヨシ石鹸工業(現在のミヨシ油脂の前身)設立
・鈴木商店王子製油所と住田流芳舎が合併してスタンダード油脂設立
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・第1次牛脂課税問題起こり硬化油、石鹸業界対立
・米アールEディクソン、絆創膏とガーゼを組み合わせた救急絆創膏(後のバンドエイド)考案
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1922
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11
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・中山太陽堂「クラブ石鹸」発売
・平尾賛平商店「メリー石鹸」発売
・資生堂「資生堂石鹸」発売
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・豊年製油設立
・資生堂、若山太陽舎と提携
・長瀬商会、大崎組との代理店契約解除
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― |
1923
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12
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・美香園「玉子洗粉」「玉子石鹸」発売
・森下「仁丹歯磨」発売
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・北海道油脂工業設立 |
・化粧品課税問題起こる |
1924
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13
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・丸見屋「ゼオラ薬用歯磨」発売
・長瀬商会「やし粕」発売
・平尾賛平商店「レート石鹸」発売
・芳誠舎「白菊石鹸」発売
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・山縣石鹸(現在の山縣油脂の前身)創業 |
・ぜいたく品取引税引き上げ(10割課税)法案、香料問題起こる
・第2次牛脂課税問題起こる
・興津全国石鹸製造業大会、牛脂課税反対決議
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1925
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14
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― |
・長瀬商会、花王石鹸長瀬商会設立、その後、両社合併
・神戸ガス(松方幸次郎)日本リバー・ブラザーズ社を継承して大日本石鹸設立
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・全国石鹸製造業連合会設立
・化粧品、石鹸、歯磨の課税問題起こるが反対運動で中止
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1926
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15
昭和
1
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・長瀬商会「ツバメ石鹸」発売
・ライオン油脂「スミダ化粧石鹸」発売
・葛原工業「モダンシャンプー」発売
・ベルベット石鹸「ハーブ洗濯石鹸」発売
・芳誠舎「黄菊石鹸」発売
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・大日本石鹸、ベルベット石鹸に改称
・資生堂石鹸設立、若山太陽舎と合併
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・牛脂課税設定 |
1927
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2
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・ライオン「薬用歯磨」発売 |
・資生堂、大阪朝日堂を吸収合併
・鈴木商店破綻
・東京洗濯石鹸同盟会結成
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― |
1928
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3
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・長瀬商会「エコナ」(わが国初の食用油脂)「月の友石鹸」発売
・資生堂「プレベンダー」(歯刷子)発売
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・小林商店が第1回虫歯予防デー
・日本硬化脂協同販売組合設立
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― |
1929
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4
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・資生堂「資生堂歯磨」(大型チューブ入り)発売
・長瀬商会「美容石鹸」発売
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・日本硬化脂協同販売組合解散 |
― |
1930
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5
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・ライオン石鹸、液体シャンプー「すみだ髪あらひ」発売
・津村順天堂「バスクリン」発売
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・資生堂、資生堂石鹸と合併 |
・苛性ソーダの生産、輸入をしのぐ
・生理処理にロール式脱脂綿をカットして使う白ぼたん登場
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1931
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6
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・長瀬商会「改装ツバメ石鹸」発売 |
・日本硬化油同業会結成
・硬化油販売会社設立
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・原料の暴騰で大阪の石鹸製造業者が2割値上げを決める |
1932
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7
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・長瀬商会 「花王シャンプー」(高級アルコール系)発売
・資生堂「銀座石鹸」発売
・寿毛加社「スモカ歯磨」発売
・美香園「タマゴシャンプー」発売
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・東京洗濯石鹸統制会結成
・寿毛加(すもか、現在のスモカ歯磨の前身)創業
・東京化粧石鹸統制組合結成
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・各種石鹸3割値上げ |
1933
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8
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・資生堂「資生堂シャンプー」発売
・長瀬商会「スター石鹸」「月星洗濯袋入」「花王パート」(クリーム状石鹸)「オリーブ水石鹸」発売
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・全国洗濯石鹸統制組合連合会設立
・鈴木治作が石鹸製造業(カネヨ石鹸の前身)創業
・米国P&G社、合成洗剤「ドレフト」(最初の家庭用洗剤)発売
・大阪洗濯石鹸工業組合設立
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・牛脂関税3割5分に
・石鹸が重要工産品に指定
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1934
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9
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・ライオン歯磨「ライオン潤製ハミガキ」発売
・長瀬商会「ビーズ」「たわしペースト」発売
・第一工業製薬「DK300番」(モノゲンの前身)発売
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― |
・洗濯石鹸販売4社協定 |
1935
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10
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・長瀬商会「クレンザーホーム」「花王壺いパート」発売
・ライオン石鹸「ライオンクレンザー」発売
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・長瀬商会、大日本油脂設立 |
― |
1936
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11
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・資生堂「特性石鹸」発売
・花王「月星クリームシャンプー」発売
・カネボウ石鹸「KBK絹石鹸」発売
・丸見屋「ゼオラ歯磨」発売
・ミヨシ石鹸「ミヨシゾイデン」(抹香アルコール洗剤)発売
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・日産、ベルベットを傘下に収め油脂工業進出 |
・硬化油、石鹸兼業7社協定 |
1937
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12
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・長瀬商会「新美容石鹸」発売
・第一工業製薬、家庭用合成洗剤「モノゲン」発売
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・ベルベット石鹸、日本食料工業鰮肥料部が合併、日本油脂設立
・日本油脂が合同油脂を吸収合併、各種石鹸を「ニッサン石鹸」に統一
・ミヨシ石鹸、ミヨシ化学興業に改称
・田中銀三郎、田中石鹸設立
・全国輸入コブラ製油同業会結成
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・牛脂、コプラ輸入難に
・脱脂綿の統制へ
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1938
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13
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・資生堂「中煉歯磨」発売
・長瀬商会「硬水用花王石鹸」「丸の内石鹸」発売
・ライオン石鹸「ライポン」発売
・日本油脂「ニッサンワッセン」発売
・丸見屋「ゼオラ歯磨」発売
・田辺製薬「シャンポン」(和紙製)発売
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・日華製油、小倉化学工業を買収、合併して日華化学工業に改称
・第一工業製薬、木津川油脂を合併
・小林商店、ライオン刷子設立
・日本輸入香料統制会設立
・角倉商店(大阪)、角倉商事設立
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・シャンプー課税
・ヤシ油公定価格
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1939
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14
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― |
・東京石鹸工業組合設立。 |
・石鹸に公定価格 |
1940
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15
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・太陽堂製薬「マーセタート石鹸」発売
・長瀬商会「ひげそり用花王粉石鹸」「さくら石鹸」「花王薬用石鹸」「手洗水石鹸」発売
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・日本歯磨工業会、日本石鹸工業組合連合会設立
・ライオン石鹸、ライオン油脂に改称。小林商店、ライオン製薬設立
・長瀬商会が長瀬商事、日本有機、満州花王石鹸、原化学工業、三輪商事、大日本クレヨン設立
・長瀬商会、大阪三輪石鹸と提携
・角倉商店、ウテナ商事設立
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・1月に石鹸、歯磨に第1次公定価格告示、 11月に第2次公定価格告示 |
1941
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16
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・長瀬商会「花王クレヨン」「靴クリーム」発売
・鈴木三晃堂「イソラ塩歯磨」発売
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・ミヨシ化学興業、瀬本油脂買収
・日本油脂、日本石鹸、新潟人絹買収
・日本工業用石鹸共販組合結成
・日本薬用石鹸会社設立
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・石鹸工業整備要綱発表(限界単位制)
・石鹸工業整備残存工場第1次発表(118社)
・歯磨の物品税10%、シャンプー20%に。市場から石鹸が消える
・企業整備令で全国500の石鹸工場を40に減らす
・化粧石鹸の名称が浴用石鹸に
・原料不足で石鹸メーカーの多角化進む
・生活必需物資統制令で生理処理用品用綿花の割り当てなくなり脱脂綿の代わりに紙綿製が使われる
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1942
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17
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― |
・日本歯磨工業組合設立
・日本石鹸工業組合設立
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・石鹸配給制
・石鹸抱き合せ販売に警視庁が警告
・第1次石鹸企業整備完了
・日本石鹸配給統制会社設立、石鹸の配給実施
・歯磨のチューブにアルミニウム使用禁止
・石鹸に増量剤ベントナイト・カオリン等混入開始
・石鹸工業を80に圧縮決定
・油脂統制会社、化学統制会社設立
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1943
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18
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― |
・日本石鹸工業会解散、残存業者は油脂統制会に加入
・日本特殊洗剤工業会設立
・三洋油脂設立
・資生堂、資生堂製薬を吸収合併
・第一工業製薬、浪花リスリン吸収合併
・日本石鹸配給統制会社、硬化油グリセリン統制会社を吸収合併
・油脂製品統制会社設立
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・アルミニウムチューブ入り歯磨の販売打ち切り。 シャンプーの物品税30%、歯磨20%に
・商工組合法公布、すべての同業組合に解散命令
・油脂統制会ベントナイト70%混入の戦時石鹸製造を指示
・石鹸規格改正、浴用も洗濯石鹸並みの品質に
・潤製、煉歯磨製造中止
・第2次企業整備で石鹸工場37社44工場に
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1944
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19
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― |
・日本石鹸、日本ペンナイト工業、日本ペンナイト振興を吸収
・朝日油脂設立
・角倉商事がウテナ商事吸収合併、角倉化工に社名変更
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・シャンプー、歯磨の物品税60%に
・全国油脂配給統制組合設立
・混和物80%の第3号石鹸誕生
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1945
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20
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― |
・ライオン油脂、鐘淵油脂、日清製油、第一工業製薬、共進舎、豊年製油など空襲の被害
・日本油脂、日本鉱業化学部を合併して日産化学工業に改称
・油脂統制会、化学統制会の第5部会に
・東京小間物化粧品組合解散
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・空襲で各社に大きな被害
・水分90%の闇石鹸出回る
・生活用品の製造、簡単な手続で許可
・ヤミ値横行(石鹸は公定価格の200倍にも)
・薬事法で歯磨、石鹸も化粧品(従来は売薬部外品)に
・軍需工場転換処理のため各社の工場の一部が接収される
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